The Inner Luxe
Mindset

定年まであと何年、と数えている自分にハッとした。

定年まであと何年、と数えている自分にハッとした。

ふとした瞬間に、
計算していることがある。

定年まで、あと何年。

——あなたにも、
覚えがないだろうか。


その日も、無意識に数えていた。

あと、何年。
そう思ったとき、
続けて浮かんだ言葉に、ハッとした。

「あと何年、我慢すれば」


我慢。

私は今を、
我慢の時間として
数えていたのだ。

過ぎるのを待つ時間。
早く終わってほしい時間。

そんなふうに、
自分の毎日を扱っていた。


考えてみれば、
これはとても、もったいないことだった。

「あと何年」と数えている間、
今日という一日は、
「消化するもの」になっていた。

味わうものではなく、
やり過ごすものに。


でも、その年数は、
ただの数字じゃない。

一日一日の、積み重ね。
二度と戻らない、私の時間。

それを「我慢」で
埋めてしまっていいのだろうか。


もし、この先の時間を
指折り数えてしまうのなら。

それは、
今を大切に生きなさいという
サインなのかもしれない。


未来のゴールばかりを見て、
足元の一日を、雑に扱っていた。

でも、人生は
「あと何年」の先にあるんじゃない。

今日の中に、ある。


だから、数えるのをやめた。

あと何年、ではなく、
今日をどう生きるか。

そこに意識を戻したら、
毎日が、少しずつ
自分のものに戻ってきた。


我慢して過ごす日々も、
大切に味わう日々も、
同じ一日。

どうせ同じ時間なら、
私は、味わう方を選びたい。

―The Inner Luxe―